神葬祭と祖霊舎のご案内
祖霊舎の御案内
参集殿には祖霊舎が設けてあります。
氏子崇敬者でご希望された方の御霊(みたま)をお祀りしております。
春分の日・秋分の日・中元(お盆)には祖霊を慰めご遺徳に感謝する神事を執り行っております。
また、ご希望により年祭(仏教の法事に相当する一年祭・三年祭・五年祭・十年祭等)も承っております。
年祭の後、参集殿において御親族での食事会も可能です。
年祭の様子 食事会等も行えます
詳しくはお問い合わせください。
電話番号 0895-22-2042
神葬祭の御案内
神道の形式によって行われる葬儀を神葬祭といいます。
一般的に葬儀は仏教で行うものと思われておりますが、『古事記』『日本書紀』からも仏教によるものではない日本固有の葬法があったことが推察されます。
江戸時代の中頃には神葬祭の次第が整えられ、薩摩(鹿児島県)や日向(宮崎県)では神職だけでなく、その村の住人すべてが神葬祭となった地方もありました。
神道において、人の魂は極楽など遠い別世界に行くとは考えられていません。
人の御霊(みたま)は、死後一定の期間を過ぎると清められ祖霊となり、
一家の守り神となって、家族を見守っているとされています。
そして、中元(お盆)や年祭等のみたま祭りの際には現世に降り坐して家族や子孫のもてなしを受けるのです。
その様な死生観にのっとり、神葬祭は執行されます。
また、神葬祭、年祭は神社ではなく自宅や斎場で行います。
〈神葬祭の流れ〉
・通夜祭
家族親族が柩の側に侍り蘇りを願い、故人を追慕する祭儀です。
・遷霊祭
通夜祭に引き続いて行われ、故人の魂を亡骸から霊璽(れいじ/仏教の位牌に当る)へと移します。
・葬場祭
故人に最後の別れを告げる祭儀です。故人の好物等をお供えし、玉串を奉って拝礼し告別を行います。
・火葬祭
遺体を火葬に附する直前にその場を清め、別れを告げます。
・埋葬祭
奥津城(おくつき)と呼ばれるお墓に遺骨を納める祭儀です。
・帰家祭
すべての祭儀が終わって帰宅した際、自宅を清め霊前に報告します。
そして直会(なおらい)を行い、家族親類、関係者で食事をして労をねぎらいます。
〈仏式の葬儀との違い〉
・戒名がありません
戒名は仏門に入った証として与えられる名前ですから、神葬祭ではありません。
生前の名前を命名(みことめい)とします。
また男性は大人命(うしのみこと)、女性は刀自命(とじのみこと)と尊称を付けることが一般的です。
例えば、当社の先代宮司は 越智重安大人命(おちのしげやすうしのみこと)と呼ばれています。
・故人の好物をお供えします
通夜祭、葬場祭、年祭などではお米やお酒、御魚、野菜や果物といったお供えの他に故人の好物をお供えします。
お酒も日本酒だけではなく、焼酎や梅酒なお好みの物、お饅頭や煎餅などのお菓子、煙草や珈琲などの嗜好品もお供えします。
・お経ではなく、祭詞を奏上します
通夜祭や葬場祭では、故人の人柄や歩んだ人生を記した祭詞(さいし)を奏上します。
御家族からお話を伺い、その度ごとに新たに作文(さくもん)します。
・法要ではなく年祭
仏教では初七日・四十九日といった区切りの日に故人の冥福を祈り供養をする法要を行いますが、神道でも同様に祭儀を行います。
十日祭・五十日祭・一年祭・三年祭・五年祭・十年祭・二十年祭・三十年祭・四十年祭・五十年祭
が特に区切りとなる大事な祭儀です。
五十日祭からは、凶事ではなく家族を見守っている故人の御霊への感謝の吉事のお祭りとなります。
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